24.高い株価で買いすぎるリスクを抑える意味もある「ドルコスト平均法」
2006年 10月 11日
株式投資のコストを低く抑える手段のひとつとして、
「ドルコスト平均法」という投資方法があります。
これは株式を定期的に一定金額ずつ購入する(=等額投資)もので、
たとえばAという銘柄を毎月10万円ずつ買い続けていくとします。
銘柄Aの株価が高いときには少ない量(株数)を、
株価が安いときには多くの量を買い付けることとなり、
結果として平均購入単価を引き下げる効果が生まれるそうです。
実際に仮の株価を使ってちょっと計算してみましょう。
最低購入単位が100株の銘柄Aを毎月1日に10万円ずつ買い付けるとして、
株価が7月1日に300円、8月1日に500円、9月1日に400円だったとします。
すると7月には3.3株、8月には2株、9月には2.5株を購入することになります。
平均購入単価は100,000×3÷(3.3+2+2.5)=38,462円です。
(税金や手数料等は換算しません。以下同様)
もしも同じ30万円の資金を使って、
銘柄Aを毎月2.5株ずつ購入(=等量投資)していたら、どうなったでしょう。
7月は75,000円、8月は125,000円、9月は100,000円で購入したこととなり、
平均購入単価は(75,000+125,000+100,000)÷(2.5×3)=40,000円です。
上記の例では、同じ投資金額でも1,538円(40,000円-38,462円)だけ、
等額投資の方が等量投資よりも平均投資コストが低くて済むことになります。
このドルコスト平均法は「高い株価で買いすぎることを防ぐ」という意味で、
株式投資のリスクを低減する方法のひとつとも言えそうです。
ただ、いくつか注意すべきポイントがあるほか、私なりに気付いた点もあるので、
次回はそれらについて考えてみたいと思います。
by mikey2010
| 2006-10-11 03:18