携帯業界は2強時代から3強時代に突入
2006年 03月 18日
ソフトバンク買収:携帯業界は2強時代から3強時代に突入
ソフトバンク ボーダフォン日本法人の買収で合意
ボーダフォン買収を決め会見する孫正義ソフトバンク社長=東京都内のホテルで17日午後6時5分、岩下幸一郎写す(毎日新聞)10時22分更新
ソフトバンクによるボーダフォン日本法人の買収が決まったことで、携帯電話業界はNTTドコモ、KDDI(au)の2強時代から、ソフトバンクを加えた3強時代に突入する。傘下のヤフーを軸とした豊富なコンテンツ(情報内容)を持つ強力な企業の出現で、携帯業界の競争激化は必至だが、利用者にとっては「世界一高い」と言われる通話料の引き下げも期待できそうだ。
◇利用者、通話料引き下げに期待?
◆携帯電話各社とソフトバンクの企業規模◆
※詳細は下記に続く
毎日新聞 2006年3月17日 21時25分 (最終更新時間 3月17日 21時37分)
◇利用者、通話料引き下げに期待?
今年2月末の携帯各社の契約者は、ドコモ約5000万人、KDDIのau約2200万人、ボーダフォン約1500万人。auがドコモを急追しており、ボーダフォンは「1弱」状態だった。
ソフトバンクは昨年秋に携帯事業の新規参入が認められ、来年春からの事業開始が予定されていた。ボーダフォンの買収によって、基地局など通信設備をゼロから整備する必要がなくなり、孫正義ソフトバンク社長は「はるかに大きな基盤からスタートできる」と自賛した。
携帯電話をめぐっては、11月に、携帯会社を変えても電話番号が変わらない「番号ポータビリティー制度」が導入される。これを機に、携帯会社間の競争が激しくなると見られていたが、ソフトバンクの早期参入で一足早く競争に突入することになりそうだ。
ソフトバンクはADSL(非対称デジタル加入者線)事業に参入した際、接続料金を大幅値下げする「価格破壊戦略」で利用者を増やした。携帯業界にも同様の手法を用いれば、ドコモやKDDIも料金競争から逃げられない。
迎え撃つドコモやKDDIは「今までも競争している」と表向きは冷静だ。携帯業界では「買収資金の金利負担が大きく、むちゃな料金値下げはできない」との見方もあるものの、「競争環境が厳しくなるのは間違いない」とソフトバンクへの警戒が強まっている。【望月靖祥】
◆携帯電話各社とソフトバンクの企業規模◆
売上高 営業利益 携帯契約者数
NTTドコモ 4兆8446 7841 5065万人
KDDI 2兆9200 2961 2496万人
ボーダフォン 1兆4700 1580 1514万人
ソフトバンク 8370 ▼253 --
(注)05年3月期連結決算の数字で、売上高と営業利益の単位は億円、▼はマイナス。契約者数は06年2月末時点で、KDDIはauとツーカーの合計
毎日新聞 2006年3月17日 21時25分 (最終更新時間 3月17日 21時37分)
ソフトバンク ボーダフォン日本法人の買収で合意
ボーダフォン買収を決め会見する孫正義ソフトバンク社長=東京都内のホテルで17日午後6時5分、岩下幸一郎写す(毎日新聞)10時22分更新
ソフトバンクによるボーダフォン日本法人の買収が決まったことで、携帯電話業界はNTTドコモ、KDDI(au)の2強時代から、ソフトバンクを加えた3強時代に突入する。傘下のヤフーを軸とした豊富なコンテンツ(情報内容)を持つ強力な企業の出現で、携帯業界の競争激化は必至だが、利用者にとっては「世界一高い」と言われる通話料の引き下げも期待できそうだ。
◇利用者、通話料引き下げに期待?
◆携帯電話各社とソフトバンクの企業規模◆
※詳細は下記に続く
毎日新聞 2006年3月17日 21時25分 (最終更新時間 3月17日 21時37分)
◇利用者、通話料引き下げに期待?
今年2月末の携帯各社の契約者は、ドコモ約5000万人、KDDIのau約2200万人、ボーダフォン約1500万人。auがドコモを急追しており、ボーダフォンは「1弱」状態だった。
ソフトバンクは昨年秋に携帯事業の新規参入が認められ、来年春からの事業開始が予定されていた。ボーダフォンの買収によって、基地局など通信設備をゼロから整備する必要がなくなり、孫正義ソフトバンク社長は「はるかに大きな基盤からスタートできる」と自賛した。
携帯電話をめぐっては、11月に、携帯会社を変えても電話番号が変わらない「番号ポータビリティー制度」が導入される。これを機に、携帯会社間の競争が激しくなると見られていたが、ソフトバンクの早期参入で一足早く競争に突入することになりそうだ。
ソフトバンクはADSL(非対称デジタル加入者線)事業に参入した際、接続料金を大幅値下げする「価格破壊戦略」で利用者を増やした。携帯業界にも同様の手法を用いれば、ドコモやKDDIも料金競争から逃げられない。
迎え撃つドコモやKDDIは「今までも競争している」と表向きは冷静だ。携帯業界では「買収資金の金利負担が大きく、むちゃな料金値下げはできない」との見方もあるものの、「競争環境が厳しくなるのは間違いない」とソフトバンクへの警戒が強まっている。【望月靖祥】
◆携帯電話各社とソフトバンクの企業規模◆
売上高 営業利益 携帯契約者数
NTTドコモ 4兆8446 7841 5065万人
KDDI 2兆9200 2961 2496万人
ボーダフォン 1兆4700 1580 1514万人
ソフトバンク 8370 ▼253 --
(注)05年3月期連結決算の数字で、売上高と営業利益の単位は億円、▼はマイナス。契約者数は06年2月末時点で、KDDIはauとツーカーの合計
毎日新聞 2006年3月17日 21時25分 (最終更新時間 3月17日 21時37分)
by mikey2010
| 2006-03-18 13:08
| *_*企業NEWS