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by mikey2010
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サプライズないG7、円安に青信号

[ワシントン 15日 ロイター] 週末にワシントンで開催された7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で政策の大きなシフトが見られなかったため、為替トレーダーは週明けの取引でユーロを対ドルで過去最高値水準に押し上げる一方、円を一段と押し下げる公算が大きい。
 今回のG7は市場にとっては総じてサプライズのない内容で、世界銀行のウルフォウィッツ総裁の進退問題にも関心を奪われた会合だった。
 これはディーラーがこの先、円の「キャリー取引」やユーロ、その他金利上昇国の通貨に対するドル売りに回帰することを意味している。
 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの上級通貨ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「肝心なのはこれまでのトレンドが今後も続くという点だ。特に欧州通貨に対するドル安と円の全面安傾向だ」と話す。
 G7共同声明の為替部分は「為替レートは経済ファンダメンタルズを反映すべき」、「多額かつ増加する経常収支黒字を有する新興市場エコノミー、特に中国の実効為替レートが、必要な調整が進むように変動することが望ましい」など、前回2月のエッセン(ドイツ)G7の声明に盛り込まれた内容をそのまま踏襲した。
 トレーダーの中には、G7の財務相または中銀総裁らが継続的な円安に懸念を表明するのではないかと心配していた向きもいたが、G7会議の傍らで円安について不平をこぼす一部欧州諸国の当局者はいたものの、少なくとも公式には円についての討議は行われなかった。
 円はユーロに対して最安値近辺で取引されているほか、豪ドルとニュージーランドドルに対しては先週10年ぶりの安値水準に下落し、アナリストは当面こうしたトレンドが逆転することはないとみている。
 RBSグリニッジ・キャピタルの首席国際ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は「G7の開幕前、多くの人々がキャリー取引継続に青信号がともると予想していた。彼らの予想は正しかったようだ」と述べた。
 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのチャンドラー氏は、ユーロ/ドルが週内に1999年のユーロ導入以来の高値となる1.3670ドルを試す可能性が高いと予想する。先週のユーロ/ドルの終値は2年ぶり高水準付近の約1.3535ドルだった。
 <不均衡問題でも新味なし>

 G7では「世界の不均衡是正」問題でも解決に向けた新しい取り組みは何ら示されなかった。一部のアナリストは国際通貨基金(IMF)での不均衡に関する協議の進展が遅く、米議会からの不満が強まるのではないかとみている。ゴールドマン・サックスのアナリストは15日、顧客向けの調査ノートの中で「週末に進展が見られなかったことにより、議会の中で、米政府は中国人民元についてIMFを頼れないとの確信が増すと予想している」と述べた。ゴールドマンは「ワシントンからの政治的な圧力が高まれば、中期的に(人民元の)上昇が加速する公算が大きく、ドルにとってさらなるマイナス要因となる可能性がある」と指摘している。
 人民元は2005年7月の切り上げ以降、ドルに対して5%近く上昇しているが、中国に対してさらなる人民元の上昇を迫る議会の大合唱の抑止力としては不十分だった。
 日米、サウジアラビア、中国、ユーロ圏の5カ国・地域は14日、IMF主導で1年にわたって行われた多国間協議の結果を報告、不均衡是正に向けた政策を公表した。
 中国は再び、人民元の柔軟性を徐々に拡大していく方針を示したが、その方針は既存の政策を継ぎ合わせたものでしかない。
 大半のエコノミストは、不均衡是正を促進するにはドルがある時点でかなり弱含むとともに人民元が現在よりも速いペースで上昇する必要があるとみている。 
by mikey2010 | 2007-04-17 09:13 | *_*為替