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闘うサラリーマンことmikeyが興味を持つものが日々綴られてゆく情報ポータルブログです。2010年のセミリタイアライフを目指し日々奮闘中!さらなる出会いを求めてミクシィ始めました。ミクシィネイムはmarioです。


by mikey2010
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SQとは ②

楽天証券 -投資情報-


■ SQとは?
■ 注目を集めるのは3・6・9・12月
■ 勝負はSQ算出日の朝一番
■ 寄付しか注目されない


■SQとは?
 新聞を読んでいると、「SQが接近しているので、様子見の投資家が多い」とか「SQが過ぎるまで、無理をしない」といった表現がよくでてきます。ところが実際にSQが終わってしまうと、「SQは波乱なく無事通過した」という報道ばかり目立ちます。本当にSQは相場の波乱要因なのでしょうか?
 まず「SQとは何か」を、簡単におさらいしておきましょう。普通の株式には投資期限がありません。投資先の会社が上場廃止にでもならない限り、何カ月でも何年でも投資家は保有することができます。しかし先物やオプションの場合は、期限が限定されています。その期限が到来したら、いったん清算しなければなりません。
 株価指数先物であれば、3月・6月・9月・12月の第2金曜日(休日の場合は繰り上がります)の前営業日が取引最終日です。この取引最終日までに建玉を反対売買(買った場合は売ること、売った場合は買い戻すこと)して決済をしなかった場合は、取引最終日の翌日(つまり第2金曜日)に最終決済を行います。この時の清算価格をSQ(特別清算値またはスペシャルクォーテーション)と呼びます。




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■注目を集めるのは3・6・9・12月
 また株価指数オプションは、直近の連続する4カ月の各月の第2金曜日の前日が取引最終日となるように、毎月設定されます。取引最終日までに決済をしなかった場合には、取引最終日の翌日(つまり第2金曜日)に最終決済を行います。この時の清算価格がSQです。
 つまり、SQ算出日は毎月第2金曜日にやってくるのです。ただし3月・6月・9月・12月は先物とオプションの両方のSQが重なります。また3月と9月は大半の日本企業が決算月、6月と12月は大半の外国企業が決算月、といった特殊要因も重なります。したがって、3月・6月・9月・12月のSQに利益捻出の勝負をかけるディーラーも多く(この結果がディーラーのボーナスに影響するので)、この4回のSQは他の月のSQよりも市場参加者の注目度が高くなります。




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■勝負はSQ算出日の朝一番
 SQ(特別清算値)の算出は、取引最終日翌日の朝一番の値段で決まります。正確には、指数を構成している各銘柄の寄付値(朝一番に成立した値段)に基づいて計算されます。したがって第2金曜日の朝は、SQ勝負のディーラーたちが、指数を構成する銘柄の売買を活発に行います。
 例えば、取引最終日の日経225の終値が14900円だとします。SQ算出日の朝であれば、投資家は以下のような行動パターンになりがちです。「15000円のコールオプション(日経225を15000円で買う権利)」を買っている投資家であれば、SQが15000円を上回るように、日経225構成銘柄を寄付で資金力の許す範囲で買えるだけ買いにいきます。一方「15000円のプットオプション(日経225を15000円で売る権利)」を買っている投資家であれば、SQが15000円を確実に下回るように、日経225構成銘柄を寄付で資金力の許す範囲で売れるだけ売りにいきます。「買い方」「売り方」の注文がぶつかりあい、SQが算出されて、「買い方」「売り方」のどちらかが勝利をおさめるのです。




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■寄付しか注目されない
 この時注意しなければいけないのは、あくまでも「指数構成銘柄の寄付値でSQを自動計算する」ということです。したがって、実際の日経225は14920円で始まったのに、SQは15030円だったということもよくあります。これは、構成銘柄すべてが9時の取引開始と同時に一斉に寄り付くわけではなく、それぞれの銘柄の売買注文状況によって、寄付時刻がずれるためです。
 SQの算出は、それぞれの構成銘柄の寄付値に基づくため、SQ算出日当日に限って言えば(つまり毎月第2金曜日)、寄付の売買しかほとんど注目されなくなります。第2金曜日の朝は、通常の日に比べて日経225構成銘柄の売買高が何倍にも膨らむこともよくありますが、いったん寄り付いてしまうと、その後はほとんど売買高がふえません。銘柄によっては、9時5分までの売買高が130万株でも、15時に1日の取引を終了した時の売買高が135万株にしか増えていない、といったような極端なケースもよくあります。
 証券会社のディーラーにとっては、毎月第2金曜日の朝は、日経225構成銘柄を中心に売買が一瞬だけ膨らむ「特別なお祭り」のようなものです。ただし金銭的な利害が絡むため、市場参加者の注目度は高くなり、マスコミも大きくとりあげるのです。
 それでは、SQが本当に株式相場の波乱要因なのかどうかについて、次回にお伝えしたいと思います。

株式会社ビー・アール・ビー・インベストメント  東保 裕之
by mikey2010 | 2006-11-11 19:44 | *_*mikeyの資料庫