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by mikey2010
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(3)150歳の“園内夫婦”誕生

◆新居は8畳一間、入籍はせず

「この度、めでたくお二人はご夫婦になられました」

 さいたま市内の養護老人ホーム「富士見園」の食堂で、同園園長の石川健嗣さんが入所者約90人に報告すると拍手が起こった。

 入所2年目だったハルさん(77、仮名)と3年目のジロウさん(73、同)は、この日を境に互いを「お父さん」「母ちゃん」と呼び合う関係になった。が、入籍したわけではない。同性の2人部屋が原則の同園で、男女の同室が認められる「園内夫婦」になったのだ。

 のんびり過ごす入所者が多い中、毎日、一人で庭の草取りに励むジロウさんの姿に、ハルさんは「まじめでよく働く人」と好感を持った。話をするうちに意気投合、共に暮らしたいと願うようになった。互いの配偶者とは離別、死別していた。

 プロポーズしたのはジロウさん。体の弱いハルさんを気遣い、千羽鶴を折り始めていた。「千羽鶴が出来たら一緒になろう」

 1か月後、石川さん立ち会いのもとで“結婚”の誓いを交わし、8畳の居室で暮らし始めた。月に数回の通院や買い物の際には手をつなぎ、バスで出かける。キスもするし、ジロウさんのベッドにハルさんが潜り込むこともある。

 「何歳になっても人を好きになる気持ちは芽生えるし、性的欲求もある。『95歳まで現役だった』と教えてくれた男性入所者もいた。自然な感情を施設としてどこまで支援できるかが問われている」と石川さんは話す。

 年配の男性は、愛の形として「婚姻」を望みがちというが、財産問題などが絡み、家族らから反対されることが多い。かといって、2人の特別な関係を施設全体で認めるような手続きを踏まなければ、恋人の部屋をこっそり訪ねたり、他の入所者からのヤキモチ、うわさ話が出たり、様々な問題が浮上し、共同生活に支障を来すという。

 古くて新しい高齢者の恋愛や性の問題。施設内でそれを受け止める仕組みが少しずつ広がりつつある。

 神奈川県大磯町の特別養護老人ホーム「恒道園」園長のソネ田(そねた)俊邦さんは、園内で誕生した多くのカップルを見守ってきた。「施設で人生の最後を過ごすお年寄りにとって、愛する人と暮らす時間はかけがえのないもの。充実した日々はお年寄りの表情を明るく穏やかにし、自立度も高める」と実感を込める。

 同園を運営する社会福祉法人「大磯恒道会」は、今秋新たに同町内に開設する特別養護老人ホームに、カップルが利用できる部屋を設ける。居室は完全個室だが、隣り合う2部屋が内側のドアでつながった構造で、両者がドアのカギを開けておけば、互いに行き来できる。ハード面から入所者カップルのプライバシーに配慮しようという試みで、4カップルが利用可能だ。

 有料老人ホームを全国で運営する「生活科学運営」(東京)では、夫婦や兄弟といった「家族」を入居の条件にするホームが多い中、恋人や友人との入居も認めている。

 駿河台大教授の井上勝也さん(老年心理学)は「個人差はあるが、男性は75歳、女性は65歳まで性的興奮があると言われている。老人になれば性能力は衰えて当然という誤解を払しょくし、社会全体で受け止める仕組みを作っていくことが大事」と指摘する。

(2006年7月13日 読売新聞)
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by mikey2010 | 2006-08-26 17:24 | *_*漢-オトコ-部屋